先日、SNSを通じて住まいに関するご相談をいただきました。
ご事情をうかがうと、
「夫からのモラハラがあり小学生の息子と家を出た。今すぐ住める場所を探している」
という切実な内容でした。

今すぐ住む場所が必要な状況
お話を聞く中で、手元にまとまったお金がないこと、初期費用を分割にできないかというご相談もありました。
もちろん、できることなら力になりたい。
小さなお子さんも一緒と聞くと、なおさら何とかできないかと考えます。
ただ、賃貸としてお部屋をお貸しするには
- 保証会社の審査
- 契約手続き
- 初期費用の準備など
どうしても必要な流れがあります。
また、その方はこれから仕事を探すという状況でもありました。
気持ちだけで「大丈夫です」と言ってしまうことは、かえってその方の生活を不安定にしてしまう可能性もあります。
力になりたい気持ちと、できることの限界
空き家を再生して、住まいとして活かしていきたい。
そう思って活動しているからこそ、住む場所に困っている方の声を聞くと何かできないかと考えます。
でも、今の私にできることには限りがあります。
手元のお金がまったくない状態で、仕事もこれから探すという段階では、民間の賃貸住宅をすぐに提供することは簡単ではありません。
今回は、まず生活の土台を整えるためにも、公的機関への相談をおすすめしました。
行政の窓口や支援機関につながることで、住まいだけでなく、生活費やお子さんのことも含めて相談できる可能性があるからです。
弱小大家にできることは何だろう
今回のことを通して、ずっと考えていました。
「今、すぐに住む場所が必要です」
そう言われたときに、大家として何ができるのだろう。
小さな規模で賃貸不動産を運営している私に、できることはあるのだろうか。
正直、今すぐ大きな支援ができるわけではありません。
制度をつくれるわけでも、何部屋も空室を用意できるわけでもありません。
それでも、この問いは私の中に残りました。
家賃収入の先にあるもの
不動産を続ける理由のひとつは、もちろん家賃収入を得ることです。
事業として続けていくためには、収支が成り立つことも大切です。
でも、それだけではないのかもしれない。
今回のご相談を受けて、そんなふうに感じました。
空き家を再生すること。
住まいを整えること。
必要としている人に、安心して暮らせる場所を届けること。
その先に、自分の活動の意味があるのかもしれないと思いました。
いつか力になれるように
今の私にできることは、まだ小さいです。
物件を一つずつ整えること。
無理のない形で事業を続けること。
契約や管理の仕組みを少しずつ学ぶこと。
必要なときに、適切な支援先につなげられるよう知識を増やすこと。
そうした積み重ねの先に、いつか本当に困っている方の選択肢を少しでも増やせる日が来るのかもしれません。
「住まい」は、ただの建物ではありません。
生活を立て直すための場所であり、親子が安心して眠れる場所でもあります。
今回の出来事は、私にとって大きな目標の方向性が少し見えた瞬間でした。
まだできることは少なくても、いつか必要な人の力になれるように。
日々、目の前の一つひとつを積み重ねていきたいと思います。
